東京出張した人に是非ともおねだりしたい絶品のどら焼き七選

堺の和菓子ネタが好評なので、2匹目のどじょうを狙って書いた。


うさぎや(上野)
言わずと知れた東京きってのどら焼きの名店。美しく焼き上げられた生地をほっこり割れば、中には誰もが驚くとろりとしたあんがたっぷり。このあんここそが、「うさぎや」のどら焼きを「うさぎや」のどら焼き足らしめる、東京下町和菓子の至宝である。
15時には完売必至。早ければ予約でお昼ごろには売り切れる。
同名ののれんわけ?の店が東京各地にあり。
予約取り置き可。
東京都台東区上野1-10-10
http://www.tctv.ne.jp/usagiya/


■亀十(浅草)
うさぎやと双璧を成す東京どら焼き界を牽引する名店。焼き目を残した粗野な皮生地が印象的である。中には小豆の粒が残るつぶあんがぎっしりと詰まっている。しかしくどい甘さは全くない。「おひとつ」と言わず、この際、絶品の白あんも一緒にいただきたい。
期間限定で百貨店等への出店がしばしばある。
台東区雷門2-18-11
http://ryoma.cantown.jp/cgi-bin/WebObjects/Cantown.woa/wa/shop?id=118


■おがわ(浅草)
浅草通りにある老舗の和菓子屋「おがわ」のどら焼きは、まずその厚さ、大きさに驚かされる。手に持つとどっしりとした重さがあり、小豆の粒々がしっかりと残ったあんこがもっちりとした皮生地の端いっぱいに詰められている。口いっぱいに「おいしいどら焼き」を堪能できるのだ。この満足感こそが、「おがわ」が世の甘党をひきつけてやまない所以である。すべて手作りの限定品ゆえ、昼前に完売することすらある。
ネット上の同名商品と間違わぬよう気をつけたし。
台東区雷門2-6-4


■清寿軒(人形町)
創業文久元年。140年に渡って伝えられる製法を今も守り、皮生地からあんこまで機械を使わずすべて手作業で作られている。手で練り上げられたあんこが、一枚一枚丁寧に焼き上げられたもちもちの皮生地の間に、はみ出すほどどっさりと詰まっている。しかし甘ったるさは全くなく、小豆本来のあっさりとした甘さである。その変わらぬ伝統の味に、老舗のこだわりを感じられる正統派の逸品である。
地方発送あり。
中央区日本橋小舟町9-16
http://mpn.cjn.or.jp/seijuken


■忠三櫻本舗(江戸川区・篠崎)
封を開けると皮生地から蜂蜜の良い香りが鼻をくすぐり、食べる前から甘いものを前にした時に自然と出るあの笑みがこぼれる。豆の風味がしっかり残るあんこはしっとり系で、十勝産大納言小豆を砂糖蜜に漬けて煮込んで作るという。まったり系のどら焼きである。
季節ごとの創作どら焼きもあるが、ここは是非、定番の小豆の生どらをいただきたい。
通販あり。
江戸川区篠崎町2-409-1
http://www.chuzou.com/


■茂ち月(浜町)
茂ち月は、水天宮から新大橋通り隅田川方面に少し行った住宅街にひっそりとある。何度行ってもうっかりしていると通り過ぎてしまうその店構えは、どうみても下町の民家である。看板などは一切ない。しかしお店の軒先にしばし佇めば、ほんのりと甘い小豆の香りに気づくはず。小じんまりとしたこのお店でひとつひとつ丁寧に作られたどら焼きは、現代に残る下町の情緒を凝縮したような趣があり、思わず胸が詰まるような切なさがある。個人経営の小規模店ゆえ、一日に作られる数には限界がある。訪ねる際には最低限の礼儀を尽くしたい。
東京都中央区日本橋浜町2-52-5


■黒松本舗 草月(東十条)
特徴的な生地の焼き目に目を奪われ、一口食べればその香ばしさに驚く。次いで、口から漏れる「おいしい!」の一言。黒糖と蜂蜜で仕上げられたカステラのようなふわふわの生地と、豆の風味と食感を残した小倉あんが、他にはない唯一無二の絶品の味を作り出している。
いまや東十条の名物と言えるほどの存在となり、各界の著名人にも多くのファンを持つ。1個105円。
地方発送あり。
北区東十条2-15-16
http://www.sogetsu.co.jp/