なぜユーザーのアテンションが重要なのか?


RSSのような技術が普及すると、各サイトのトップページにはユーザーが来なくなります。
デスクトップというか、ユーザーのブラウザ上のスペースの陣取合戦はそろそろ終わろうとしています。
また技術の進歩により情報収集が劇的に容易になる反面、個人レベルで情報爆発が起こってしまい、処理できなくなってしまいます。


すなわち、そこでビジネスを行う際に最も重要なのは、ユーザーのアテンションになります。

もう、無差別に貼られているテキスト広告とかバナーとか、誰もクリックしなくなって来ています。(巧妙に配置されたテキスト広告とか間違ってクリックしてしまったときの私の怒りをクライアントは理解しているのでしょうか)
いまや、こういう広告はもはや逆効果ですし、全く意味がありません。


ネット広告は、アテンションを引くためにどのように効率よく広告を企画し、構成し、配置するか、大変難しい課題に直面しています。
逆に言えば、ここに新たな広告の市場が埋もれていると言えるでしょう。


今度はIT企業に先行者としての優位性はありません。広告市場は市場規模で雑誌を抜き、大手企業が本格的に取り組んでよい環境が整いました。今後は、ユーザーのアテンションを引くテクニックに圧倒的に長けた広告代理店と、本気で勝負することになります。(ただ、日本ではアライアンスを組む方向に進んでますが)


今はまだ、多くの広告代理店はマス広告の延長としてネット広告をとらえており、旧い感覚から脱却できていません。
またIT業界からはリスティング広告を超えるアイデアはまだ出ていません。「検索結果」は、いまだにこれ以上ないほど強くユーザーのアテンションに直結しています。


これを超える、というか同等の威力を誇るサービスを提供できた企業が、次のメインストリームを支配することになるのではないでしょうか。